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研究室紹介

https://www.instagram.com/atelier.nakashima/

 

建築セミナー

 東京とその周辺には、必見の魅力的な歴史的建造物が、あるものは威風堂々たる、ときにはひっそりとした佇まいをみせていますが、その数は年々少なくなってきています。また、2020年から2年以上続くコロナ禍において、いつでも見に行けると思っていた建築作品を常に訪ねることができるというわけではない状況がありました。建築セミナーでは2、3週間に1度くらいの頻度で、これらの歴史的建造物の見学会を実施し、その後に写真や資料を用いながら見学した建築物を振り返ります。その他、コロナ禍においては実見することが難しくなった西洋建築についてのコラム講座も適宜行います。

 

卒業研究 卒業研究のタイプ:制作・論文

 卒業制作については、建築自体が「もの」としての力を発しているような、卒業制作ならではの雄大なスケールの構想を期待します。歴史的建造物の保存・再生の他、教会堂や洋館の新築設計してみたいという場合にも対応します。

 卒業論文については、好きな建築は何で、それは何故か、また、どのような点に興味があるのかから考えていきましょう。自ら設定したテーマに基づいて、資料を探索し、断片的な情報から首尾一貫した論を構成できるようになることを目指します。歴史とはそれ自体が自己相対化の思考様式であり、特に空間的時間的に離れたものを対象にすることは有益な作業となるでしょう。卒業研究をどちらの形式にするかは本人の希望を聞きつつ、最終的には私が判断します。

 なお、卒業研究を遂行するにあたって必要となる基本的事項、すなわち、建築史学の様々な方法、論文構成法、先行研究の分析、註の付け方などは4月、5月に解説します。これらは卒業制作のコンセプト立案にも活かせるでしょう。

 

教員の研究テーマ

→下記の著書を参考にして下さい。

中島智章:『図説バロック 華麗なる建築・音楽・美術の世界』, 河出書房新社, 2010

中島智章:『図説ヴェルサイユ宮殿 太陽王ルイ14世とブルボン王朝の建築遺産』増補新装版, 河出書房新社, 2020

伊藤喜彦, 頴原澄子, 岡北一孝, 加藤耕一, 黒田泰介, 中島智章, 松本裕, 横手義洋: 『リノベーションからみる西洋建築史 歴史の継承性と創造性』, 彰国社, 2020

 

研究室の活動

 2021年度は、旧岩崎邸(J・コンドル)、横浜町歩き(妻木頼黄、矢部又吉等)、迎賓館赤坂離宮(本館、和風別館)(片山東熊)、松濤美術館(白井晟一)などを手配して見学しました。2020年度以前には、佐倉市立美術館の「知られざるドイツ建築の継承者―矢部又吉と佐倉の近代建築」に協力して模型製作を行い、台湾を訪ねたこともありました。

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